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2010年10月

専門の競馬記者からの情報

初出走の新馬や、キャリアの浅い未勝利戦などは、それは日夜取材に明け暮れるプロの取材記者にはかなわない。だが、京王杯2歳S予想ある程度の戦績を重ねた古馬のレースは、情報や資料があふれるいま、専門の競馬記者も、ふ?つの多くのファンも、手にすることのできる「検討要素」は互角だろう。レースを検討する際に必要なのは、 一直線の思い込みや思いつきではなく、角度を変えての視点や、異なる側面からの発想である。同じ競馬仲間でもいいが、もしできるなら、紙面に登場する競馬記者のうち、自分と同じような競馬に対する感覚を持つA記者と、まるで発想が異なるようなときもあるC記者。せめて二人ぐらいの記者を、自分の検討スタッフに加えてしまいたい。相手は一方通行の情報の送り手にすぎないから、わがスタッフとしては好都合。どのようにも利用し、働いてもらうことができる。新馬戦で素質を見きわめたり、仕上がりの程度を把握するのがうまそうなF記者もスタッフに加え、角度を変え、視点を変更し、頭の中でスタッフ会議を開いてしまうのである。個人の能力や発想には、明らかに限界があるだろう。A記者が、最近の成績はさえないのに、また今度も???の馬に▲をつけたりしてぃる。わがスタッフのA記者は、どヽつもその馬に相当気があるらしい。どうしてだろ・う。有力馬に加えてみようか。このとき、明らかに視野は広がっている。記者を自分のスタッフに取り込むと同時に、「お手馬」を作りたい。たまたま相性がよく、自分が能力をつかみされている馬がいい。

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タップダンスシチーが三コーナーで先頭に立って快勝

二〇〇四年はタップダンスシチーが三コーナーで先頭に立って快勝し、二着が上がり馬のシルクフェイマスだったレースだ。多くのファンにとつて、その詳しさの程度は別に、「よく知られた著名馬同士」のレースでは、あくまで自分の主張や自己の考え方の流儀を大切にする推理を心がけたい。もちろん、お気に入りの記者の見解や予想を参考にすることも重要だが、あくまでそれは見逃していた要素や、異なる視点を受け入れる程度にとどめたい。というのは、これだけ競馬マスコミが発達し、さまざまな資料が日ごろから提示されている現在、古馬のトップクラスの重賞レースでは、多くのファンが目にし耳にする要素以外に、知りえない情報や、隠れているファクターはまったくないと言い切れる。過去の成績は、忘れていたら調べることは容易にできる。問題は、直前の追い切りの気配や動き。これはトレセンで取材にあたる記者のみが知りえる要素のようだが、実は、追い切りの様子はときにふつうのファンのほうがはるかにつぶさに見ることができる。グリーンチャンネルには、水曜、木曜、金曜日にも「今週の京王杯2歳ステークス予想での調教」の時間があるが、多くの競馬記者もこれを見ている。なぜなら、調教コースは美浦と栗東に分かれ、それぞれに複数のコースがある。どう飛び回っても、Cウッド担当の記者(トラックマン)は坂路の馬を見ることはできない。美浦にいれば栗束の馬は見られない。ところが、「今週の調教」は何百頭、何千頭の中から、重賞レース出走の予定馬を中心にビックアップし、VTRまで流される。現場の追い切りには再生テープなどない。重賞レースに限れば、フアンのほうがはるかに効率よくポイントの馬だけの動きをチェックできるともいえるのである。

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エンデュランスの経験

最後に出発する第三陣は、エンデュランスの経験が少なく、テヴイス・カップ・ライド初参加のライダーたちだ。このスタートの順番は、主催者に指図されるわけではない。自分で決めるのだ。経験が少なくても、上位を狙うのであれば第一陣でスタートしてもいい。だが、はっきりとグループ分けされているわけではないので、早くスタートしたいライダーは、ファンタジーS予想それだけ早めにスタート地点でスタンバイをしていなければならないということだ。清一はハルと一緒に第二陣でスタートすることにした。〈ケーシー〉は不思議な馬だった。ちょっとおかしいのではないかと思うほど、どっしりと落ち着いていた。他のライダーたちはスタートを目前に控え、興奮していななく馬を落ち着かせようと慌ただしく輪乗りをしていた。だが清一にはその必要がなかった。(ケーシー〉は、よく言えば冷静であり、悪く言えば、ただボーッとしていた。この落ち着き方は相当に肝っ玉の据わった大物か、もしくはやはり、ちょっとどこかイカレているのか。(ケーシー〉とは対照的に、ハルが借りて乗っている〈コロナ〉は、異常なほどに興奮してしまい、コントロールするのが大変な様子だ。もともと〈コロナ〉は神経質で扱いにくく、だからこそハルが乗ることになったのだ。〈コロナ〉を見ていると〈ケーシー〉には妙な安心感があり、清一は、どこか頼もしく思えてきた。牧場では洗ってもらうこともなく、誰にかまわれるわけでもなかった。放りっばなしで育てられてきた〈ケーシー〉には、雑草のように遅しく強靭な精神があるのだろうか、のびのびとした雰囲気を携えていた。不思議なことに、いつの間にか脚を交叉させる癖もなくなっていた。

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食事と着替えを済ませる

今年二〇〇三年、日本人出場者は清一ひとりである。静かなスタート七月一二日、午前三時。朝は摂氏零度近くまで冷え込むと予報では言っていたが、思ったほどでもない。せいぜい三、四度くらいだろう。トレーラーの中で食事と着替えを済ませる。朝食は前日作っておいたおにぎりとカツプみそ汁、ゆで卵にハムとチーズ、そして梅干し。トイレも重要だ。これからまる一日は馬の上となる。きちんと用を足しておかなければならない。午前四時には〈ケーシー〉の最終的な馬装を点検し、鞍に取り付けたサドルバッグに梅干しやカロリーメイトなどライド中の食べ物と飲み物を詰め込む。四時三〇分にはキャンプを出発し、スタート地点へ向かう。馬の調整もあるのだろう、多くのライダーたちが騎乗して馬を歩かせている。ファンタジーステークス予想でもハルは騎乗せずに、(コロナ)を引き馬で歩かせていた。「清一、調子はどうだい」「ああ、いよいよだな」「僕はテヴィスに出場するたびに毎回緊張すよ」ふたりは回数も少なく歩いて行く。スタートは午前五時。漆黒のような暗い空に、唯一の灯りは満月だけだった。ロビー・パークの待機場所からスタートポイントヘ向かうと、道は急に狭くなる。テヴイス・カツプ・ライドでは、スタート直後の混雑を避け、細い道で馬同士がぶつかったり混乱しないように、大きく三グループにわけてスタートする方法を取っている。第一陣でスタートするライダーは、トツプ一〇位入りを目指す強者ども。第二陣は、ある程度の経験を積みながらも、マイベースで完走を目指すライダーたち。

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秋華賞予想に意味がある

今回、清一が借りてカムストック・ライドを走る予定の馬だ。鹿毛の一人歳で、額に流星の紋様がある。普段はハルの娘で九歳のアリサが騎乗して競技に出場しているのだが、長距離のエンデュランスには出場せず、もっぱら距離限定ライドに出場しているという。自分が乗る馬なので、〈アップタウン・ガール〉を見る清一の目も真剣そのものだ。「がっちりした体格でよさそうじゃないか。アラビアン・ホースつていうのはサラブレッドより小柄だが、力強くて頼もしいな。これだから厳しいレースにも耐えられるんだな」脚が短く胴回りが大きく、非常に安定感があって乗りやすい馬だと説明を受ける。「アップタウン・ガール」とは日本語ではどのような秋華賞予想意味になるのかと訊かれ、「あなたのような可愛い山の手のお嬢さんだよ」と清一が教えてあげると、アリサは大喜びしていた。アリサが〈ボーガス・サンダー〉と〈アップタウン・ガール〉のブラッシングを始めたので、ちょっと手伝わせてもらう。いくらブラシをかけても土埃が出てくるのには閉口させられるが、とにかく二頭ともおとなしい。これまで日本で接してきた馬たちとは明らかに性格が違っていた。アラビアン・ホースは太古の昔から人間と親密な関係を築いてきた馬で、人間によく馴れているということは知っていた。だが、これほどまでにおとなしく従順だとは思いもよらなかった。

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秋華賞で血統が大変なわけ

家のバルコニーからはアメリカン・リバーの深い峡谷が一望できる最高のロケーションだ。裏庭が雑木林のようになっており、そこに三頭の馬が放し飼いになっていた。黒鹿毛で額に小さな星があるのは、純血アラブ種の牡で九歳の〈ボーガス・サンダー〉。二〇〇二年のテヴィス・カツプでハルが騎乗して二位となり、ハギン・カツプを受賞した馬だ。 一見するとやんちゃ坊主といった感じだが、ハルに言わせれば臆病者という意味の「チキン」だそうだ。すぐに飛び跳ねたり止まったりするという。ハルの息子のクインがふざけて頭突きをすると、じゃれて喜び、私のバッグを覗こうと鼻で突つくような仕草をする人なつっこい馬だ。二頭目は奥さんのアンが騎乗している〈アマンダ〉。白い葦毛で容姿の美しい牝の一七歳。二〇〇二年のテヴィス・カツプ直前に怪我をしてしまい、現在も療養中で騎乗できないということだ。秋華賞この〈アマンダ〉の血統が大変なもので、父馬は何回もヨーロッパやアメリカでスタリオンのチャンピオンとなっている名馬だ。写真を見せてもらうと、アラビアン・ホースの典型である落ちくぼんだ頼と大きな目、大きく立派な鼻腔の鹿毛の馬で、その気品漂う美しさには溜息が洩れる。アメリカでは著名な心臓外科医のジェリー・ジブロツク博士の所有馬だが、ホール家で預かって調教し、アンが騎乗していた。そして残りの一頭が(ボーガス・サンダー〉の母馬で純血アラブ種の〈アップタウン・ガール〉。

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ローテーションのバラエティを富んでいる

06年からダービー同日に行われるようになった。ここでは近4年の結果をもとに好走馬のポイントを探っていく。まずは八ンデ面から見ていこう。トツプハンデ馬は【1‐1‐0‐3】。それほど信頼できる数字ではないが、ハンデの重い馬が不利というわけでもない。実際、過去4年の連対馬8頭中4頭は57キロ以上だった。また、その逆もいえて、5‐キ□の馬も連対しており、軽量馬も好走可能だ。つまり、斤量はさほど気にする必要はないということ。実績面でいうと、GⅡ戦とあって、やはり重賞連対経験はほしい。その証拠に過去の連対馬8頭のうち6頭には重賞連対歴があった。次に□―テーション。王道は3連対の天皇賞・春だ。ただし、そこで惨敗している馬の巻き返しはなく、5着以内に入った馬が好走している。あとは天皇賞・春以外の同年のGI経由馬にも注意が必要だ。2連対しており、そこで2ケタ着順でなければOK。ちなみに、ほかのレースから参戦してきた馬も9着以内ならば好走の余地はある。最後に人気面。09年こそ8番人気のミヤビランベリが勝ったが、基本的には荒れないレース。過去の連対馬8頭中フ頭は4番人気以内だけに、無謀な穴狙いは避けたほうがよさそうだ。以前は堅い決着が多かったがここ2年連続で穴馬が連対今年は中京競馬場が改修工事のため、京都の芝2000m (内)で行われる金鯨賞。宝塚記念のステップレースということもあり、マイルチャンピオンシップ南部杯予想中距離で活躍している実績馬が集結。実際、近10年の連対馬20頭中‐9頭は重賞勝ち馬だった。例外の08年2着馬マン八ッタンスカイにしても重賞2着実績があり、重賞連対歴のない馬はここでは好走できない。□―テーションはバラエティに富んでいるが、4連対の大阪杯、3連対の新潟大賞典とメトロポリタンSあたりが中心。

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追い込み馬狙いで行きます

上位馬では3番人気馬が◎追い込み馬は好走できない今年は中京競馬場が改修工事のため、京都のダートー900mで行われる。ここでは過去10年の結果と過去3年の京都ダートー900mのデータをもとに好走ポイントを探っていくとしよう。まずは人気面。1番人気の成績は【2‐1‐1‐6】。このうち2着馬は、1着馬の降着による繰り上がりで、実質は2連対。1着2回というのも00年と02年で、ここ6年は一度も連対していない。むしろ、上位人気で狙い目は5連対の3番人気。1着こそないが連対する可能性は1?2番人気よりも上だ。次に□―テーション。過去10年の連対馬20頭中9頭は、前走がアンタレスS。距離こそ100m違うものの、今年の本レースとアンタレスSは同じ京都コース。例年以上に直結しそうで、ここ経由の馬を中心に予想するのが正解か。着順も2ケタ着順にならなければ問題ない。ほかでは、アンタレスS以外のダート戦なら6着以内に入っていることが好走条件となる。芝のレースならば10着以下に惨敗している馬がおもしろい。実績面では、過去の連対馬20頭中13頭にマイルチャンピオンシップ南部杯重賞勝ちがあった。残りのフ頭中4頭は重賞2・3着経験があったように、最低でも重賞3着の実績はほしい。最後に脚質面。過去の京都ダートー900mを調べてみると、圧倒的に先行馬が有利だ。追い込み馬は×。09年こそ穴馬が優勝も基本は堅い伝統のGⅡ伝統のハンデGⅡである目黒記念。

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